外科
一般的な外科処置を行います
当院では、切り傷や擦り傷、咬傷、やけど(軽症)などの外科処置を行っております。
けがをなさった際には、感染症を防ぐためにも、早めにご受診ください。
また、「他院で手術を受けたけれども、術後のケアだけ自宅の近くで行ってもらいたい」などのご要望にもお応えしますので、お気軽にご相談ください。
がんの術後経過観察は開業医のもとで
がん診療における医療機関の役割分担と地域連携を進めることにより、がん医療の質の保証と安全の確保を図るため、国は現在5大がん(胃・大腸・乳・肝・肺がん)の手術後の経過観察について開業医に任せる方向で動いています。
「東京都医療連携手帳」*の運用(東京都)
また、東京都では、がん診療連携拠点病院、東京都がん診療連携拠点病院、東京都がん診療連携協力病院、国立がん研究センター中央病院、および東京都医師会が協力し、都内医療機関が共通に使用できる5大がん(肺・胃・肝・大腸・乳がん)ならびに前立腺がんの地域連携クリティカルパス「東京都医療連携手帳」*の運用を行っています。
*東京都医療連携手帳とは
がん患者さんが、手術などの専門的な治療を行った後に使用するもので、患者さんの5年ないし10年先までの診療計画を一冊にまとめた手帳です。
この手帳を利用すれば、専門病院の医師、かかりつけ医、その他の医療機関等が、患者さんの治療経過を共有でき、より適切な診療が可能になります。また、患者さんは、「いつ」「どこで」「どんな」診察・検査を受ければ良いかがわかります。
※「東京都医療連携手帳」についての詳細は、東京都福祉保健局のホームページをご覧ください。
≫詳しくはこちら
けがの「湿潤療法」も行います
当院の創傷(体表のけが)処置では、「湿潤療法(モイストケア)」(下記)も行います。
湿潤療法は、最近ではだいぶ普及してきたようですが、ヒト(動物)の「自己治癒能力」を最大限に生かす治療法であり、けがの治りが早く、痛みが少なく、しかもきれいに治るという特徴があります。
湿潤療法とは
傷を消毒して乾燥させ、瘡蓋(かさぶた)を作って治すこれまでの治療とは異なり、傷口を水で洗い流し、創面を専用の創傷被覆材(ドレッシング材)で密封する方法です。消毒によって傷を深くすることが無いので、痛みも少なくて済みます。
湿潤療法の原則は、下記の3つです。
【傷を】
- 水でよく洗う
- 消毒しない
- 乾燥させない
従来の治療では再生が遅く、消毒液が健康な皮膚まで傷めていましたが、湿潤療法では傷口から出てくる滲出液を封じ込め、湿らせた状態で治すため、そうした弊害が少なくなります。滲出液の働きによって、「より早く」そして「より綺麗に」皮膚が再生されてきます。